お金のセカンドオピニオンとは

お金のセカンドオピニオンとは、個人や企業が現在の金融状況や投資方針、保険プラン、資産運用の選択などに対して、第三者の専門家から客観的なアドバイスを受けることを指します。
医療のセカンドオピニオンと同様に、別の視点からの意見や判断を求めることで、より良い意思決定を支援する役割があります。

とくに金融商品を販売するFPからの提案された場合、提案内容が特定の商品に偏っていたり、販売ノルマなどが影響し、顧客のニーズが十分に考慮されていない可能性もあります。

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多くの方が保険のセカンドオピニオンを求めている

当事務所にご相談に来られる方の多くは、

「保険の更新に際し保険料が跳ね上がり、新しい提案されたところが保険料に変わりがなく、内容はこれでいいのか分からない」

「資産運用としての保険商品を提案されたが為替や変動リスクがあり不安がある」

といった「保険」に関するセカンドオピニオン相談が全体の7割を占めております。

保険をきっかけに、退職後の年金のもらい方や健康保険、資産運用、働き方をどうしたらいいのか、といったご相談へつながる方が多くいらっしゃいます。

お金のセカンドオピニオン具体的なケース

保険のほかにもお金のセカンドオピニオンのご相談のご依頼があります。

  • 既存の投資信託など運用商品が適切かどうか見直したい。
  • 金融機関から勧められたプランが自分に合っているか確認したい。
  • 老後資金の計画が十分かどうかチェックしたい。
  • 税務や相続対策について、他の専門家の意見も聞きたい。

お金のセカンドオピニオンのメリット

お金のセカンドオピニオンをするメリットとして下記があげられます。

  • 過剰な手数料や不要な商品への投資を防ぐことでリスクを低減できます。
  • 自分の選択に対して別の意見を得ることで、より自信を持って意思決定ができます。
  • 提供された金融商品の内容やリスクについて、深い理解が得られます。

お金のセカンドオピニオンの注意点

アドバイスの質は専門家の経験やスキルに依存するため、信頼できるプロを選ぶことが重要です。
金融商品を販売しないFPの収益源は相談料(コンサルフィー)となっていますので、有料相談であることがほとんどです。
事前に料金体系を確認することが必要です。

まとめ

「相談料無料」の企業系FPも親身に相談にのってくれます。
しかし、提案内容が特定の商品に偏っていたり、販売ノルマなどが影響し、顧客のニーズが十分に考慮されていない可能性もあります。
なにも対策がされていない状況よりはいい、と言えますが、無駄なコストが隠れていたり、より最適なプランがある可能性も事実です。
お金のセカンドオピニオンとして相談料がかかったとしても、長い目で見てムダな金融商品のコストカット分を賄って余りあるケースが多くあります。

医療のセカンドオピニオンと同様に「最初の方の診断やアドバイスを信用しないのは不義理である」というお気持ちも十分理解できます。
しかし、わだかまりを持って過ごすのは苦しいでしょう。
現在は、医療の分野でも患者様の納得感を重視して、セカンドオピニオンをすすめる医療機関も増えてきました。
セカンドオピニオンをすすめることができる、というのは最初の医療機関が「最良の方法である」と自信を持っている証拠だと言えます。

もし義理で購入した金融商品に納得していなかったり、無駄が隠れているにもかかわらずお金を払い続けている場合は、物価高でほかのいろいろなものを節約している中、その金融商品にお金を払い続けていることが人生にプラスになるか考えてみて下さい。

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